ビッグカツの種類や中身は?値段や原材料は?

駄菓子

駄菓子の定番ビッグカツ。疑うこともなく、なんの疑問も持たず、うまいうまいとひたすら食べ続けた少年時代。肉ではない!豚カツではない!?と知り強い衝撃を受けた日の事は、今でも覚えています。

そんなビッグカツの原材料や種類、価格などを調べてみました。

ビッグカツとは?

ビッグカツってどんなお菓子?

ビッグカツは当時高級品であった豚カツを、子供達でもお手軽に食べられるように、と作られたお菓子です。

通常、豚カツを作るには、①豚肉を下ごしらえし、②衣をつけて、③油で揚げる。と言った工程が必要になります。アツアツの豚カツにソースを垂らせば、さくさくジューシーな幸せが口の中に広がります。

一方、ビッグカツはどうでしょうか。①魚肉のすり身とイカの粉末を下ごしらえし、②衣をつけて、③油で揚げる。

①から ん? となります。カツといえば肉のイメージですが、原材料は魚介です。

この魚介を合わせたシートを油で揚げたお菓子。衣にはソースが混ぜ込まれていて、衣のカリッとした揚げたての食感と、ソースの風味が楽しめます。

魚介なのに、何も知らずに食べると、薄い豚カツ?と騙される出来の良さです。

ビッグカツの起源

ビッグカツを生み出したのは、広島県呉市の駄菓子メーカー「株式会社すぐる」です。戦後間もない、日本中が貧しかった時代。質素な食生活を強いられていた子供達に、「安価で、栄養豊富なものを食べさせたい」という想いでビッグカツは開発されました。当時豚カツは高級品であり、子供達には到底手の出ない御馳走だったのです。

ビッグカツの種類は?2種類じゃないの?

駄菓子カツの種類は意外に多く、類似品が乱立しています。しかしビッグカツと言う名前の商品は菓道とスグルの2品のみ。

菓道 ビッグカツ

ビッグカツといえばやはり菓道のビックカツでしょう。ビックカツ界では最もスタイリッシュな外観。どう見ても中身が豚カツと見間違う出来栄えです。

ただ、よく見ると豚カツ味ではなく、とんかつソース味。ソースの味かいっ!とっつこんでしまいそうですが、食べると確かにソース味。偽りはありません。

食べ始めから豚カツのつもりで食べますが、何か引っかかりを感じます。そのまま食べ進めると、後から薄っすらカレーが追いかけてきます。薄っすらなのですが、途中からはカレーを探している自分がいます。菓道は隠し味のカレー風味と謳っていますが、最後にはもはやビッグカツカレーとなっています。

また、噛むほどにジュワーッと旨汁が溢れてきます。何汁かはわかりませんが、駄菓子の割に高カロリーな一品のため、もはや油なのかもしれません。ただ、肉は油が大事!って考える人にとっては、病みつきになること間違いないでしょう。

太郎シリーズを作る菓道のお菓子です。うまいんですよ。

すぐる ビッグカツ

ビッグカツと言ったらこっちでしょ?って人も多いかもしれません。すぐるのビッグカツです。

すぐる食品は広島に本社を置く駄菓子メーカー。「限りある資源を有効に活かし、新たな食文化を拓く」を経営理念に、主にイカ天やイカを中心とした珍味を製造しています。

すぐるは広島に拠点を置く企業のため、西日本で多く販売されていたとの事。一方、菓道のビッグカツは茨城で製造されているため、東日本では菓道の商品が多かったとの事ですが、真相は定かではありません。

すぐるのビッグカツシリーズは「本物を目指し、驚きを提供する」をコンセプトに、現在4種類を展開。

現在スグル食品のホームページには、上記の4種類が掲載されています。他には旧海軍カレーカツやハバネロ入りビックカツ、広島土産に最適な広島東洋カープカツなどがあります。

なとり ジャンボカツ

続いてはなとりのジャンボカツ。なとりは1948年創業の、おつまみ界を代表する大企業。ですが、なとりと聞いて大相撲を思い浮かべる人も多いはず。それもそのはず、大相撲では呼び出しと呼ばれる競技の進行を行う人の着物、にでかでかと「なとり」の文字が入っています。

これは戦後、日本がまだ貧しかった時代、大相撲は呼び出しの着物を用意するのも大変でした。その際、なとりが呼び出しの着物を大相撲に提供したのです。これがきっかけとなり、現代まで大相撲の呼び出しの着物はなとりが提供しています。

話がそれましたが、なとりは「ひとつまみの幸せ」をスローガンに、多くのおつまみを製造しています。そのなかでも、一度は食べていただきたいシリーズは、本格的な美味しさの贅沢なおつまみを味わうことができる人気商品です。

そんななとりが満を持して世に送り出しているカツが「ジャンボカツ」。

ビックを超えるジャンボを謳うだけあり、大きさはビックカツの2倍はあろうかという大きさ。

カロリーも170kcal。もはや駄菓子の域を超えています。170kcalは結構な熱量で、170kcalを消費するために必要な運動量は・・・ 体重50kgの人は、ウォーキング1時間4分、水泳なら23分必要です。

えっ!! 食べるの躊躇う。。。

全珍 メガトンソースかつ

最後は全珍のメガトンソースカツ。全珍は昭和50年設立以来、一貫して揚げ物製品を中心に生産・販売している会社です。イカの姿フライが主力商品となっています。

そんな全珍が製造しているメガトンソースカツ。

メガトンとは核爆弾の威力を表すエネルギーの単位。1メガトンはTNT火薬100万トンの爆発に相当します。もうスケールが大きすぎて、ビッグとか、ジャンボとかが霞んで見えます。

確かに大きいカツではありますが、他と比べて大きな特徴はありません。

ビッグカツ原材料

まずは菓道のビッグカツの原材料です。

魚肉すり身、小麦粉、パン粉、植物油、でん粉、ソース、チキンエキス、鶏卵、エビ粉、香辛料、調味料(アミノ酸等)、ソルビット、グリセリン、酸味料、カラメル色素、膨張剤、レシチン、甘味料

魚肉のすり身が最も多い原料だとわかります。肉の代わりとなる魚肉が多く使われているため、食べた瞬間のなんとなく肉感が伝わってくるのでしょう。

でん粉以下は駄菓子でよく見られるケミカル素材が続きますが、これはご愛敬。

対して、すぐるビッグカツの原材料は、

パン粉、植物油、魚肉シート、でん粉、小麦粉、etc.

なとりジャンボカツは、

パン粉、植物油、小麦粉、魚肉シート、etc.

最後に全珍 メガトンソースカツ

パン粉、植物油、小麦粉、魚肉シート、ソース、etc.

なんと菓道ビッグカツ以外は、パン粉がメイン食材となっています。特に大きさを主張するなとりジャンボカツと全珍メガトンソースカツは、ほとんどパン粉と油と小麦粉でできていることがわかります。まぁ、かさ増ししなきゃならないので、仕方ないですかね。

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